行動と知覚(感覚ではない)の複雑な関係

行動(身体運動)と知覚(感覚情報を、認識すること)の関係は、
思ったほど簡単ではない。

以下の4つの場合に分けることができるだろう。

行動をしていながら、知覚していない場合。 典型例。 心臓拍動。
行動していながら、知覚する場合。 これが普通のActiveVision(行動知覚)の定義である。
行動せずに、知覚する場合。 たとえば、夢。 視覚的注意は、行動を伴うことが多いので、これには
当てはまらない。
行動せずに、知覚もしない場合。 たとえば、 ノンレム睡眠時。
知覚していても、それを意識していることもあれば、意識しない知覚も存在する。

意識の場合は、意識を意識する、という再構成化が起こることが多々ある。
また、自意識、というように、行動する主体を意識することがある。

意識の問題点。 人間の意識は特別か? 意識は言葉が必要か?
        動物は意識をもつか? ロボットは意識をもつことが、可能になるのか?

知覚の数値化、数量化は、心理物理学的課題によって、定量化できるが、
意識を定量化するには、どうしたらよいであろうか?
意識レベルは、言葉としてあるが、これを科学的に定義するにはどうしたらよいだろうか。

これが、2015年以降の、脳科学の重要課題のひとつであろう。