2012-01-01から1年間の記事一覧

システムとしての視覚系

視覚の目的は、外界を脳に投射する地図を作ることである。その地図は、リアルタイムに動いていなければならない。その地図は、リアルタイムに書き換えられなければならない。リアルタイム、というのは、時間的には100Hz,10msの時間精度、空間的には573m…

頭頂葉というシステム

1.頭頂葉は、現実を移すシアターである 現実の空間、視覚空間、触覚空間を反映している2.そのコピーが、前頭葉に写る。 それによって、 t1とt2が生まれる。 その2つを比較することに よって、時間が生まれる。 その2つを写し合うこと によって、記…

視覚系のオブジェクト構成法

1. 線と面から、3次元の物体を構成する 2. その物体には、動きからの特徴、動きそのもの情報が内包されている 3. その物体は、環境空間にマップされる 4. その物体は、身体空間によって操作される 5. 操作する主体としての身体意識と、物体をとら…

第3回通信行動工学研究会

●日時: 2012年10月20日(土) 11時〜18時 ●場所: 大阪大学 吹田キャンパス 情報科学研究科 棟A 110講義室 ●テーマ: 通信行動データの工学応用に向けて ●参加費: 2000円 (発表資料代1000円が含まれています。 懇親会代は含まれていません。)プログラム…

科学における哲学の必要性

アインシュタインをして、ニュートンを超え、相対論に導いたのは、エマニュエルカントであり、エルンストマッハのお陰であった。 マッハは、時間の絶対性を否定し、時間と空間を相対的なものとみなした。 もちろんその本当の意味は、アインシュタインの相対…

ローレンツ変換と特殊相対論

ローレンツは、計算していた。 物体と時間が収縮することも、光の速度が一定であることも。 彼は、ローレンツ変換とのちに呼ばれる方式において、空間座標と時間座標を変換する線形 の式を編み出した。 しかし、ローレンツの解釈は、古典的な域を出なかった…

やすぽむ、脳神経理論に進む

この10年、脳計測にいそしんで、fMRI,MEG, EEG, NIRSなどで、遊ぶように いろいろトライしてきたが、これらの脳計測の肝は、実はモデル化、統計であり、 それの究極の目的は、1. 環境からとりいれられた情報、自分の体内、自分の体から発する情報を ど…

通信行動工学時限研専 第二回研究会

告知です。いよいよ、週末、土曜日に迫って着ました。 やすぽむも、コメンテータとして、通信、行動、と脳について 論じる予定です。みなさま、よろしくご参集ください。 ーー2012年3月10日 通信行動工学時限研専 第二回研究会 http://www.ieice.org/~cbe/in…

EEG脳波信号の秘密

考えてみれば、脳波というのは、1400億個の神経細胞の活動が、ms(一千分の一秒)の 単位で活動している、その電気磁気活動の総体である。最近では、デジタル信号技術の発達に より、比較的簡単に計測できるので、つい慣れてしまっているが、よくよく考え…