やすぽむ、脳神経理論に進む

この10年、脳計測にいそしんで、fMRI,MEG, EEG, NIRSなどで、遊ぶように
いろいろトライしてきたが、これらの脳計測の肝は、実はモデル化、統計であり、
それの究極の目的は、

1. 環境からとりいれられた情報、自分の体内、自分の体から発する情報を
   どのように脳にコードするか

2. それをどのような数学的構造で、神経系にて実現し、それをプロセス(処理)し、
   どういった計算過程にて、表現するか

3、 さらにそれらの神経表現から、どのように感覚的意識、知覚的表現、 
   そして、意識そのものが形成されるか

4、 さらに、それらの神経表現を使って、どのようにして、身体行動、
   自律神経表現、ホルモン系伝達などに、どうして変換されて表現されるか?
  
5、 そしてそれらから、最終的に体の器官の反応、行動、反射がどういう
   過程、モデルで出力されるか


ということを明らかにすることが、その目的であった。つまり、脳の計算の
仕方、アルゴリズムのコーディング様式を知りたい、というのが、ゴールであった
様な気がする。


当然、これらの説明には、計算なので、数多くの数学過程、統計過程、そして、天下り的に
いえば、確率的過程が必要となる。

ということで神経系の具体的プロセスにもとづいて、もしくは、トップダウン的に
神経系をモデル化中である。

そのためには、いろんな道具立て、武器、そして、実際の模擬試験(シミュレーション)が
必要であるが、これはあくまで確認・評価のための十分条件であり、理論化にまず必要なのは
頭の中の論理構築である。それを、模擬試験で検証し、生物、生理、解剖実験で
実地検証する、という段取りとなる。

それは、建築に似ている。 具体的に、脳神経系のプロセスをひとつずつ構築する、
というわけだ。

その本質の一つが、シングルセルからマルチセル分析への拡張、さらにそれをグループ
にしたときの振る舞い、その統計的性質の追求が、大切になってくる。

ということで、これから、数か月、いや、数年はこの流れが続くと思われる。

物語は、はじまったばかりだが、スマイレージのシングルと同じように、物語はつづくのだw