自己認知と脳

自分の体や自分自身の意識を認識することを、自己認知と
呼ぶ。これが、脳のどこでどのように処理された結果か、
という研究が最近盛んになってきた。

京都大学の守田さん、板倉さん、定籐さん(生理研)の
研究では、中心前回(ブロードマン6,44野)と前頭前野(ブロードマン45,46野)に活動が見られた、との報告がある。

http://www.crn.or.jp/LABO/BABY/LEARNED/MORITA/GIF/MORITA_GAKKAISHI.PDF

ここでは、自己認識(自分かどうか)と自己評価
(恥ずかしいかどうか、情動評価)が判定され、
前者が6,44野と正の相関、後者が45,46野と
負の相関がある、という結果であった。

しかし、過去の研究では、頭頂葉で自己身体認識が
処理されている、という研究もある。(Blakeたち、2002)

http://www.nature.com/nature/journal/v419/n6904/full/419269a.html

どちらが重要で、それがどのように処理されているかは、
議論の的である。

自分の顔と向き合うとき、その顔が自分かどうか、どこで
どのように判断しているか、という研究もある。

http://www.idac.tohoku.ac.jp/personal/motoaki/self_face.html

このプロジェクトの中心人物、杉浦さん:
http://www.idac.tohoku.ac.jp/personal/motoaki/index.html