イメージトレーニング

やはり、頭は、使うとよくなるらしい。

しかし、使う、という意味が、いろいろあり、タダものを見たり、しゃべったりしても頭は使われる。 起きていても、寝ていても、頭は使われる。頭のどの部分を、どのように使うか、これが問題である。

どのように使うか? 想像力を働かせる、イメージする、これが、今のぼくのテーマだ。
頭を良くする、今の場合、記憶力を良くするためには、イメージをある特定の方法で使えば、記憶は良くなる、
ということをつかんだ。これは、イメージをどうやって作るか、そして、そのイメージをどうやって操作するか、という問題である。何度やってもそうなので、これは、何か実体が確かにあるに違いない。

やすぽむさんは、一体何をやっている人ですか、と、同僚の研究者のともだちからもよくいわれる。

それは、僕が、視覚や聴覚、体性感覚、という感覚の研究だけでなく、頭のなかで起こっている、イメージ、記憶、そして注意、学習、といったいわゆる高次認知機能も同時にテーマとして研究しているからだ。 それに対して、例えばある研究者は、色、というのがテーマであったり、立体視、というのがテーマだったりする。 もっとも最近は、意識の研究というのも出てきたが、たいていはまだまだ怪しげな段階である。(ちなみに、鋭い読者は、イメージこそ意識そのものではないか、と指摘されるかもしれない。その通りだ)

さらにややこしいことに、 数年前から、上に加えて、情動の研究を始めた。

これは、感情のもとになるはなしで、実は脳だけでなく、人間のからだ全体を研究する羽目になってしまった (情動を形成する構成要素には、自律神経系、ホルモン系、そして免疫系があるから)。 ということは、今までは単に生理学だけやっていれば一種こと足りたのだが、今度は更に自律神経系を説明する分子生物学、薬理学、など、違う分野を理解し応用する必要に迫られ、これらに手を染めることになった (これ自体一大事業だ)

わからないはずだ。。。わらい 

僕自身も、数年間悩んだが、昨年末、遂に悟った。全体を統括するモデルが必要だと。 ということで、今現在、いろいろなモデルを作り、現実の実験及び思考実験をし、また壊しては、更に現実の実験して確かめたりしている。

これも一種、頭を使う、ということだが、ある意味、無勝手流なので頭が良くなるとは限らない。 まあ、モデルの
構築方法を、イメージの研究から編み出していけば、少しはつながりができるのかもしれない。