トヨタ問題への考察: 原点回帰へ向けて

現在トヨタを揺るがしている問題、それは技術と安全、という 現代社会の根本問題である。
そもそもトヨタの安全対策は、業界では僕の知る限りトップクラスで (前にぼくは米国日産の基礎研究所にいたことがある) これが問題になるアメリカというのも不思議な話だが、昨今トヨタは 利益追求のため、以前のようなストイックな姿勢を忘れがちであったかもしれない。 そして、それは、現在の資本主義の欠点の一つとして内包されている。 これを機に再度本気で考え直してもよいと思う。 というのが、技術と安全というのは、非常に深いテーマであり、Risk Management、つまり危険を以下にハンドルするか、ということ
がいかに安全に社会で機械を使うか、ということに直結するからである。

安全技術応用委員会
http://www.sostap.org/

自動車工業会
http://www.jama.or.jp/safe/wrestle/index.html

トヨタ、安全
http://www2.toyota.co.jp/jp/tech/safety/

安全は、自動車、つまり機械を使って移動するときに生じる
根本的問題であり、道路、交通安全、という点で、すべての
人に関係する。自動車を取り巻く社会システムをもう一度考えてみるほうがよいだろう。

交通安全
http://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/zero/zero.html
(事故は、土曜に最多で月曜が最小である)

その際、特に運転は、人間の機械を使った認知行動(それはロボット 操作である)であり、そこには人間の脳と身体が関係する。 僕も、脳と安全というコミュニティをMixiに持っている。これからは、そこでもトヨタ問題というのを、僕なりに専門的に考えてみたい。 さらに、脳と運動制御、という観点からも考えてみたい。

認知・脳科学と安全
http://mixi.jp/view_community.pl?id=389778

脳と運動制御
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1704927

今、アメリカも日本も労働党政権だ。今がチャンス、社長みずから 現場に行き、労働者とともに歩む、というのをやる必要がある。ネクタイをはずし、汗にまみれ、工場を回る。原点回帰である。 問題をあぶりだすには、今が最適のときであろう。
 
もうひとつの観点は、遊び、である。トヨタはまじめでよいが、反面遊びがない。すこし、気を抜いて、遊ぶ、笑う、感動をもとめる、 というファクターを入れたほうがよいかもしれない。アメリカ人は結構うまい。 GMと縁を切ったのはまずかったが、どこかで例えばFORDかクライスラーと、この観点でつながる、ということを考えればアメリカでの理解も得られやすい。アメリ労働組合や同業他社との付き合い方も本格的に考えたほうがよいだろう。

大衆のこころをつかむトヨタ、これは日本で大成功であったが、最近はLexusブランドなどで、失われたものも多かった。
2008年、トヨタは、名実ともに世界一になった。その利益も大きいが、責任もまた大きい。そして、それは世界でもうけようとする日本の問題でもある。もう一度原点に帰って、足元をしっかり見直すべきだろう。

豊田社長が帰国「変身へ努力」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1127677&media_id=2

トヨタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A

フォード
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC