脳機能計測

人間の脳を計測する方法には、いくつかある。

1.fMRI (数億円)
2.MEG   (1億程度)
3.EEG   (数百万〜数千万)
4.NIRS  (数百万〜数千万) 

この順に(上から下まで)簡単になる。価格もほぼ同様。
2、3は人間の脳神経の電気及び磁気活動を計測する。
1、4は人間の脳神経活動の結果生じる血流の増加を計測する。
業界では、ある意味当然だが、これらの信号の性質は、同じようで
異なる。例えば、2,3のタイムコースは数ミリ秒から、数千ミリ秒
であるが、1,4のタイムコースは数百秒から、数分と、約100倍の
差がある。

空間解像度では、1が1ミリ、2が数ミリ、3が1cm程度、4も
1センチ程度だ。

1と3、1と4、2と4.3と4は同時計測できるが、1と2は
不可能である。
1,2,3,4とも、その技術は、ここ10年で猛烈に進化している。
2020年になったら、どうなっているのか、予測してみると楽しいだろう。
ちなみに、アメリカでは、2000年代の10年は、「行動科学」の10年
であった。2010年代の10年は、こころの10年、と名付けている。

脳機能計測については、個々の要素をより徹底して解説したいと思う。