通信行動工学とは?

伝統的な情報通信における通信理論は、物理的コネクションのための情報理論
始まり、トラフィックの理論、アドホックネットワーク、そして、最近では、インターネット
もその守備範囲である。 基本的に通信は、マシンの間の信号のやりとり、
そしてその伝達経路、その間の情報をどのように定義し、伝えるか、という
実際的学問分野である。

http://www.ieice.org/cs/jpn/techg/list2.html

その一方で、コミュニケーションといえば、社会学社会心理学文化人類学
といったいわゆる文系の学問で、人間行動の一環として研究が進んできた。
ところが、最近では、文系とも理系ともつかない認知科学においても、
コンピュータを使ったHumanInterface, 自立分散、
さらにネットワークをつかった新しいコミュニケーションの方法としての
学問が成立してきた。MixiFacebookといった Social Networkなどは、
その一例である。

問題は、この2つにどのような結びつきがあるか、ということである。

先日、この2つを結びつけ、新たな学問分野を開こう、という
企画を持った時限研究会を立ち上げよう、というはなしが持ち上がった。

以前から、BrainCommunication、といった、脳神経系とNetworkのはなしを
結び付けたい、そして、Computer, Networkの世界と人間の認知の世界を
結び付けたい、といった意図を持った研究会が発展的に解消して
できた、のが成り行きのひとつである。

しかし、今回は、そのスコープが前に比べて、より広いものになっていて、
かかわるひとのレンジも広い。 ここで、どのようにグランドデザインを
描くかの勝負になってくる。

なかなか面白い取り組みである。最初から、結論がなく、流れとともに
なにかが出てくることを期待する、というスタイルがなかなかオリジナルである。