認知科学の用語のあいまいさ、その理由

感覚、知覚、認知、認識、知能、など、認知科学の用語には、微妙に異なるものが
多い。 物事をしっかり理解しようとする時には、これらの微妙な違いに注意する
ことが必要である。 

基本は、 感覚がセンサーに関するもの、知覚が脳でそれを処理するもの。
認知は、知覚で得られた情報を、判断したり理解したり、解釈したりするもの、
認識は、それを最終的に言語化するための機械的自動化(工学的)なことだ。


感覚: 特定の物理的エネルギーに応答し脳内におけるシグナルが受容・解釈される
決められた部分に一致する、感覚細胞の型(またはそのグループ)を含む一つのシステム

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E8%A6%9A

知覚: 感覚情報を、再構成し自覚的に意識したもの。 定義はむつかしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%A6%9A

認知: 外界にある対象を知覚し、経験や知識、記憶、形成された概念に基づいた思考、
考察.推理などに基づいてそれを解釈する、知る、理解する、または知識を得る心理過程、
情報処理のプロセス。 これも、時に意識、知覚を含む。 定義がむつかしい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E7%9F%A5

認識: 哲学的には、直観的認識、感性的認識、理性的認識、また知性的認識などがあると
される。それぞれの認識の成立には、直観、感性、理性、そして知性などの主観あるいは精神
の機能が働くとされる。

「心理学では、認知といい、認識とは、心的な過程のひとつで、外界から得た情報が意味づけされた上で意識に上ることを言う。ここで、外界からの情報が知覚である。これは、身体からの信号である感覚をもとに構成されたものとなる。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%8D%E8%AD%98

知能: [論理的に考える、論理的に考える、計画を立てる、問題解決する、抽象的に考える、考えを把する、言語機能、学習機能などさまざまな知的活動を含む心の特性のこと]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%BD%E8%B1%A1%E7%9A%84

知能指数
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%83%BD%E6%8C%87%E6%95%B0

心理学的用語は、時に抽象的で、多くの重複とあいまいさを持つ(それは、
脳の複雑さと、言語のあいまいさ、学問の抽象性に起因する)ので、注意が必要である。

これに、生物学的、物理的な裏付けをもたせるのが、21世紀の脳神経科学の目標であろう。