2010-01-01から1年間の記事一覧

やすぽむの研究テーマ

いくつかあるが、まとめると3つくらいになる。1.感覚記憶の形成とそれが知覚認知に与える影響 2.情動、自律神経活動が、記憶に与える影響効果 3.情動、自律神経活動が、認知に与える影響効果結局、一言でまとめると、情動と脳の可塑性を 行動的、神経…

学習意欲は数値化できるか?

脳活動から、ということだろうが、 ちょっと考えただけでは、学習意欲を客観的に数値化するのはかなり困難なのでは、という予測が立つ。学習意欲を定義し、これを構成する要素に分解しそれを組み立て、その振る舞いをモデル化し、それが現実に当てはまるかど…

細胞としての神経細胞(Neuron)

ミクロの観点から、細胞として神経を見た場合、神経というのは、まず、もっとも複雑怪奇な細胞である。その構成要素は、細胞体、軸索、樹状突起、そしてグリア細胞、の4つがあるが、それぞれ、異なる組成をもつ。神経細胞 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7…

脳科学と記憶術

僕は、結構長い間、記憶の研究をしてきたが、とりわけ感覚記憶、感覚学習については、いろいろ示唆されることが多い。まずは、常識的なところから。記憶には、おおよそ5種類がある。陳述記憶、運動記憶、感覚記憶(プライミング記憶)、エピソード記憶、そ…

この2週間で何を見つけた?

ある知り合いに、この2週間で、何を見つけたか、教えて ほしい、と言われた。ちょっとまて、2週間で、そんな 発見などあるわけがないだろう。しかし、よくよく考えて 見ると、本気でサイエンスをしているならば、どんなに 小さなことでも、発見があるはずだ…

まともな脳のはなし

世の中、脳科学ブームで、脳となずけたばかりで、 脳とは何も関係ないオカルト的似非科学(某電気会社) とか、いろいろあるが、事実に基づいた本物の脳科学というのも 存在する。これなどは、結構よい例である。http://president.jp.reuters.com/article/20…

魅力度の疑問

画像、映像、音声、音。 動きがある場合とない場合。音がある場合とない場合で、魅力度が異なるのは、なぜなのだろうか?そもそも、魅力度は、測定できるのか?魅力度とは、どのように定義できるものなのだろうか?

21世紀の視覚科学

20世紀の視覚科学、という小論文を書いたことがあるが、 http://ci.nii.ac.jp/naid/110004757944/ 21世紀に視覚科学がどう展開するか、少なくとも既にもう 10年は経過したので、21世紀への展望の記述を始めてもよいかもしれない。自分が今、どの地点にいて、…

科学の人材をどう生かす?

留学しない日本の学生:http://www.yomiuri.co.jp/science/tomorrow/tr20090419.htm確かに、留学はリスクが伴う。バブルのころには、 楽観的に留学していたが、帰ってきてからどうするか、 そこまで考えられない以上、危険性が伴うのだろう。海外との自由な…

Back to the future: 未来の創造

未来への方向転換:ここ数年来、視覚認知から、まずは情動にはいり、 記憶との関係を考える間もなく、創造性について脳科学を 考えるという大転換を行った。いろいろな意味で、 混乱もあったが、ようやく、将来自分とこの分野が どのような方向に進むかにつ…

教科書の書き方:論文との違い

教科書、というのは、いったいどうやって書かれるものであろうか? 昔、国語の先生がいたが、彼は、間違いなく教科書選定委員会委員をやっていたに違いない。なぜなら、当時,その先生の考え方をトレースした結果、現代国語がすらすら解けるようになったから…

賢くなる脳

知覚、学習、可塑性、情動、知能、これらすべての 僕のプロジェクトで、共通することが、賢くなる、 ということだ。脳は、どこが、どうやって変化し、賢くなる、のだろうか。 そもそも賢くなる、賢い、というのは、どういうことか。いろんな意味があるが、ま…

ピアニスト小林愛実

驚いた。彼女は天才である。 Aimi Kobayashi Performs Chopin Etude Op.25 No.2 http://www.youtube.com/watch?v=KrW_cQibcis&feature=relatedAimi Kobayashi Claude Debussy's Arabesque No. 2 http://www.youtube.com/watch?v=wVmDg_8St-c&feature=related…

ピアノで指揮をする

フレデリック・グルダのオリジナルな指揮の方法。 面白い。Mozart concerto 26 (Coronation) - 3. Allegretto (Gulda) http://www.youtube.com/watch?v=oOX7FXTNiWc&feature=related

知能と情動: 仕事と恋愛との相関

脳の部分で、知能をつかさどる、感覚知覚認知の部分と 感情を形成する情動回路の関係は、社会における仕事と 恋愛の関係と相関する、という仮説を立ててみた。この記事では、恋愛の引力は、異質性、男性性と女性性、 異なるので魅力が生まれ、恋愛が生じる、…

眼球運動関連1

眼球運動測定 http://www.ds.u-tokai.ac.jp/mymd/eyemovement.htm「固視微動にはフリック(flick)やトレマー(tremor)、ドリフト(drift)と呼ばれる成分が含まれます。」 http://results.atr.jp/atrj/ATRJ_11/06/abstract.cgi眼球運動解析 http://www.aic…

Medpedia

英語版の医学版Wikipedia: 是非日本語がほしいhttp://wiki.medpedia.com/Brain_Tumors

Beatlesの一万時間

後で書くhttp://money.jp.msn.com/newsarticle.aspx?ac=IT20100113016&cc=07&nt=25

巻くだけダイエット

感じる脳

人間は基本的に、気持ちいいこと(快楽)に近づき、 気持ち悪いこと(不快)から遠ざかる本能を持つ。この回路は、動物と共通で、大脳皮質の下の部分で つかさどられる。

感情は何のため?

人間の感情は、何のためにあるのだろうか?基本は、闘争か逃走か、というもの、そして 逃走か接近か、という行動が大本にある。そして、快不快、という基本的情動(欲求)がある。 これは、本能としての、食欲性欲睡眠欲 (心理学的には「動機づけ」といわれ…

2010年日本の成長戦略

政治が日本を破壊しようとしているので、我々は 必死に抵抗し、自分たちの手で日本を創っていく (自主独立)しかないので、この記事に触発されて 自分で、今後10年の日本の成長戦略を考えてみた。成長分野:1.バイオロジーと食品、農業 2.医療と製薬 3…

21世紀に生きる君たちへ

司馬遼太郎のエッセイ: 感動する。21世紀に生きる君たちへ http://gogodiet.net/Forkids.htmこの緒方洪庵の話も、絶品である。『洪庵のたいまつ』 http://www.ne.jp/asahi/ca2/kirsch/tsushin19.htm研究者も、「医者がこの世で生活しているのは、人のためで…

自己認知と脳

自分の体や自分自身の意識を認識することを、自己認知と 呼ぶ。これが、脳のどこでどのように処理された結果か、 という研究が最近盛んになってきた。京都大学の守田さん、板倉さん、定籐さん(生理研)の 研究では、中心前回(ブロードマン6,44野)と前…

注意障害

注意欠陥、多動性障害http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A8%E6%84%8F%E6%AC%A0%E9%99%A5%E3%83%BB%E5%A4%9A%E5%8B%95%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3特に、この麦島先生の紀要は、大変参考になる。 http://www.fukuoka-pu.ac.jp/kiyou/kiyo14_2/1402_Mugishi…

サイエンスとたわごとの違い

サイエンスであることの証拠:1.きちんとした実験計画に基づいた実験の生み出した データに基づいている (統計処理済み)2.データに再現性がある (何度も再現されている)3.他の方法によっても同様の結果が出ていると確認されている。4.それを説明…

論文の順序

1.自律神経系 論文 (A=brain, B=saliva) 1.脳視覚認知系 論文 (A行動,B:brain) 1.感覚知覚系 論文 (A=TQ,B=Time, C=field)3つのタイプに、それぞれ優先順位をつけ、ひとつずつ 片づける。それに対応した、実験、解析結果を対応させ…

Categorical Naming

認知作用のひとつに、カテゴリー化、というのがある。認知や記憶すらも、こうしたカテゴリー化、そしてそれに対する名称付け(Naming)、という作用が、高次認知機能として存在する。これが、認識や意識とどのような関係にあるのか。結構面白い問題で、どのよ…

科学的説得の仕方

科学的にヒトを説得する際に、過去の論文やデータに もとづいて説得するのが、最も上策である。いくら熱心に言い聞かせても、全く説得されなかった ものが、グラフとデータを見せるだけで一目瞭然。まさに百聞は一見にしかず。だ。結局、グラフの形と 統計、…

楽しい理論のつくりかた

今まで、きちんとした理論体系を考えてこなかったが、学部、院時代の最初の5年(1989〜94年)も含めると、もはや20年選手であるぼくも、いよいよ本格的に理論を考える年になった。ということで、脳神経系全般の理論を考えているのだが (研究者に週末はない…